今回はスプレッドシートのセル内にテキストや値を入力するときのあれこれ細かな手法を紹介していきます。
ちょっとみやすくという観点で利用されるケースの多い、セル内改行・縦書き・折り返しの方法についてです。
エクセルでできることはスプレッドシートでも基本的に機能として導入されているので、上記3つの方法をスプレッドシートで使用する際の方法を解説していきます。
スプレッドシート:改行・縦書き・折り返しの方法まとめ
一覧にしました。
要素 | 実例 | 処理方法 |
改行 | AA BB | Ctrl + Enter command + Enter |
縦書き | A B C | 表示形式→テキストの回転→縦書き |
折り返し | ABCDEFGHIJ KLMNOPQRSTU | 表示形式→テキストの折り返し→折り返す |
実際にスプレッドシートで実行した場合こんな感じになります。

スプレッドシート セル内改行の方法
スプレッドシートでセル内改行をする方法についてみていきます。シンプルにセル内で改行したい部分にカーソルを当てて、以下のコマンドを実行すれば可能です。
Ctrl + Enter もしくは command + Enter
動作しない場合は、キーの割り当てが変わっている可能性があるので、そちらをご確認ください。
改行したセルのデータをGASで取得する場合
改行したセルデータをGASで取得してみましょう。スクリプトはシンプルに以下です。
function myFunction() {
let ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("main");
let datas = ss.getDataRange().getValues()
Logger.log(datas);
Logger.log(datas[1][1]);
let ss2 = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("output");
ss2.getRange(1, 1).setValue(datas[1][1])
}
実行結果は以下。

改行は表示形式の変更ではなく、データ自体に改行処理を入力しているので、データとしても改行された形で取得されます。
もちろんこれをsetValueで貼り付けすると改行したままの形で貼り付けされます。

スプレッドシート 縦書きする方法
スプレッドシートで縦書き表示をする方法についてです。
よくセル結合とかとセットにされるので、個人的にはスプレッドシートのデータが汚くなる(GASなどでデータ取得した際に扱いにくくなる)可能性を助長させるので正直好きな方法ではありませんが。。。
あくまで、綺麗なデータ構成を前提 or input/processのシートでは使わずにoutputのシートだけで利用することをおすすめしています。
それでは実際に縦書きにする方法です。まずは何より画面をみていきましょう。

処理方法としては、以下の流れです。
表示形式→テキストの回転→縦書き
縦書き ショートカット
ショートカットは以下です。
Ctrl + Option + O(表示形式タブの選択) → R(テキストの回転) →V(縦書き)
GASで縦書きしたデータを取得した場合
GASで取得した場合、縦書きはあくまで表示形式の変更だけなので、データとしては入力値がそのまま取得されます。
スプレッドシート 折り返し表示の方法
スプレッドシートでセルないの文字を折り返し表示する方法です。
まずは画面をみていきます。

処理方法としては、以下の流れです。
表示形式→テキストの折り返し→折り返す
折り返し ショートカット
ショートカットは以下です。
Ctrl + Option + O(表示形式タブの選択) → W(テキストの折り返し) →W(折り返す)
GASで折り返ししたデータを取得した場合
GASで取得した場合、折り返しはあくまで表示形式の変更だけなので、データとしては入力値がそのまま取得されます。
まとめ
今回はセルの改行・縦書き・折り返しの方法を紹介しました。
エクセルでできることはスプレッドシートでもできるようになっています。昔は縦書きはなくて、一つづつ改行していたようですが、今では縦書きも実装されています。
効率化するというよりかは、少しみやすくするという類の機能ですので、ちょっとできるなと頭の片隅にでも。