今年はコロナでなかなか遠出も宿泊にもいけず、家で過ごす時間が増えましたね。そうすると、せっかく時間もあるのだから、何か新しく勉強してみよう、と思う方も多いと思います。
直近コロナもだいぶ落ち着いてきてますが、リモートワークの浸透がこのまま進めば、コロナ前とは比較にならないくらい家で過ごす時間も増え、そこの時間の活用方法が個人の成長を左右しそうな気もしています。
今この記事を読まれている方も、まさにそういう方かなと思います。そこで、今回はGASを習得したい人向けにお勧めの勉強方法5選を紹介していきます。
勉強方法の分類(パターン)
では、まずは以下で紹介していく勉強方法の分類・パターンを説明していきます。基本的に学習においては、以下の2パターンでの勉強方法に分類できます。
それぞれメリット・デメリットありますので、自分の性格・これまでのプログラミング経験・コストなどを考慮に入れて選択することをお勧めします。
自習型のメリット・デメリット
まずは、自習型のメリデメですが大枠は以下ですね。
・キャッシュベースのコストが安い(ブログや公式ドキュメントで勉強すればゼロ)
・自分のペースで実施可能
・ググる能力が上がる(問題解決を自力でする必要があるため)
・相談する相手(困った時に助けてくれる仲間)がいない
・一緒に励まし合う仲間がいない
・意思が弱いと続かない
お勧めできる方は、意思が強い、もしくは目先の業務で必要になることが見えてるなど、自分の意思を強く持てる状況にある人です。
キャッシュアウトベースのコストは安いのですが、他方で、質問したりする相手がいないので、困った時に自己解決or ググって解決できないと、習得時間が想定以上にかかってしまうデメリットもあります。初学者で時間単価が高い方にとっては、割りに合わなくなるケースもあります。
参加型のメリット・デメリット
参加型のメリデメは以下です。
・習得時間が実際短縮可能
・意思が弱くても続きやすい
・カリキュラムがあるので、指針(目安)が存在する
・キャッシュベースのコスト発生
・自分のペースで学習できない
自習型のメリデメの裏返しに近いです。コストかけてでも、さっさと結果を出したい人には向いてますね。
ただ、GASという言語特性上それだけで会社からの給与が上がるとか、副業がいろいろできるという類のものではありません。最も恩恵を受けるのは、GASによって自動化することによって、時間を作り出すことです。
要はリターンは本業の中で別の形で発現させる必要があることはご理解ください。
自習型の勉強方法
では、早速自習型の勉強方法を3つ紹介していきます。自習型は特に紹介する勉強方法を複数組み合わせて実施することをお勧めします。
勉強方法1〜書籍で勉強〜
自習型の鉄板は書籍を使った勉強です。お勧め書籍は勉強方法2でも紹介する隣ITブログを運営している高橋さんの書籍です。
基本的なGASの利用方法を網羅的に解説されているので、写経(書き写し)をしながら勉強することをお勧めします。
また、自習型の勉強方法を選択される場合、辞書として手元においておくと便利です。
勉強方法2〜ブログで勉強〜
次は、ブログなどのウェブ記事を利用して勉強する方法です。
体系的に学びたい場合は、正直書籍やオンライン勉強には劣りますが、必要な知識に絞って身につけていく、という方法を選択する場合、ブログでの勉強は有用です。
お勧めのブログは以下の2つです。隣ITの方が網羅的に勉強するのに向いており、officeの社は中級的な内容も多く含まれています。
【1】いつも隣にITのお仕事(通称隣IT)

【2】officeの社
勉強方法3〜オンラインで勉強〜
オンラインツールを使って勉強するという選択肢ももちろんGASでも成り立ちます。ただ、他のプログラミング言語と異なりGASの学習コースを提供しているオンラインラーニングは限られています。
勉強方法3-1【ドットインストール】
無料で利用できるドットインストールにもGAS講座が存在します。
ただ、すでに講座自体の更新はストップされており、また無料で受けられるのが20レッスン中5レッスンとすぐに課金が必要になります。ちょっと今から習得しようとする方が始めるのはあまり個人的にはお勧めできません。

古い情報になっても、ブログや書籍などの学習との併用で行けるという自信がある方のみご利用ください、という感じです。
勉強方法3-2【Udemy】
Udemyの中には複数GASの講座が準備されています。その中でも評価が高く日本語ベースでベストセラーになっているGASコースは以下の2つです。
【1】ビジネスパーソンに贈る業務効率化大全〜Google Apps Scriptによる業務の自動化〜
GASを利用してGsuiteサービス(現在のGoogle workspace)の連携を行う方法を紹介してくれます。GASの基本的な文法から紹介してくれており、初学者にも適しています。
このコースの作成者はキカガクというスタートアップ(AIなどの教育サービスを提供)で、取締役をやられている方です。
こちらのコースは9時間のコンテンツで、ベース価格は2万4千円となります。1時間あたり2500円強のコストで、投資リターンとしては十分だと思います。
【2】【業務自動化をゼロからマスター】Google Apps Scriptの仕事効率化・自動化をプログラミングで実現
GASを利用して業務の自動化を行う方法を紹介してくれます。GASの基本的な文法から紹介してくれますし、最新のV8ランタイムにも対応してます。こちらも初学者に適しています。
こちらのコースも6時間のコンテンツで、ベース価格は2万4千円となります。基本でも1時間あたり4000円のコストで、投資リターンとしては十分だと思います。
【3】【新IDE対応】Google Apps Script(GAS)の基礎を完全習得 -初心者歓迎-【爆速で習得しちゃおう】
GASでできることや、基本的なエディタの使い方、コードの作り方、配列や条件分岐の方法など、ゼロからGASを始める方向けのコンテンツになります。GASの基本的な文法も紹介してくれますし、新IDEにも対応してます。こちらは完全に初学者向けの内容になっています。

twitterもやられている”たらこ事務職”さんが作成されたコンテンツで、本当に初学者向けになっています。少しでも触れたことある人には物足りない内容だとは思いますが、これから始めますって方にはちょうどいいと思います。
(参考)udemy講座を購入するタイミング
udemyの講座はたまに90%以上の値引きでコースが購入できるシーズンがあります。いつ買って、いつ始めても問題ありませんが、せっかくなら値引きシーズンに購入されると投資コストが抑えられてオススメです。
参加型の勉強方法
では、続いて参加型の勉強方法を2つ紹介していきます。参加型はコストが発生する分、一つでも最低限習得できる効果は期待できると思います。もちろん書籍などとセットが個人的にはお勧めではあります。
勉強方法4〜コミュニティで勉強〜
ノンプロ研
私も所属しています、ノンプロ研がコミュニティとしてはコスパ的にも非常に優れていると思います。今から始める人は、1月の初級GASコースになるため、年末年始での勉強という訳には行かないのですが、コミュニティ自体はいつでも動いているので、相談相手などを見つけることは容易です。
1ヶ月5000円(税別)でいつでも相談できるコミュニティに所属するのはコスパ的にお得だと思います。
初級GASのコースは18000円(税別)だったはずで、コミュニティ所属が前提になるので、総額33,000円となります。コミュニティを有効活用できれば、コスパはどこまででも下げられます。

コミュニティ類似プログラミングスクール
純粋なプログラミングスクールはどうしても高くなりますし、一括で結構な額のお金を支払う必要があります(もちろん、ローンや分割などの支払い方法も選択できますが)。
そこに対抗する形で、コミュニティに近い形の安価のオンラインスクールも存在しています。純粋なコミュニティという訳ではないですが、支出視点でみた場合近いものがあるので、こちらにカテゴリしました。
ただ、現状でGASの講座を提供しています、というのはみつけられませんでした。将来的にGASコースも作ります、とうたっていたのが以下のオンラインスクールなので、一度確認してみるのもいいかと思います。
勉強方法5〜オンラインプログラミングスクール〜
正直個人的にはコストペイする勉強方法なのか、GASにおいては謎です。
ただ、それでも、お金をかけないとやる気が保てない人もいると思います。お金を払うことで自分を追い込むタイプの方。そういう方は、個人的には投資リターンとしては正しいとは言えないと思ってますが、オンラインプログラミングスクールも選択肢かと思います。
ただ、調べて見たところ現在はテックアカデミーしかGASのプログラミングコースを提供していないようです。ということで、良くも悪くも一択です。


番外編
ストアカ
ストアカにおいて、私も1.5H程度で簡単にGASのとっかかりを解説する講座を実施しています。1Hくらいの講座と、30分くらいの相談時間(自由時間)を設けて、これからGASを始める人向けに実際のドキュメントや簡単なスプレッドシートでのGASの使い方などを解説させていただきます。
個人的には普及活動の一環だと思って、他の業務のお客さんには申し訳ないものの、それなりにお求めやすく設定しています。必要に応じて別途継続サポートさせていただくことも可能です。
私の講座以外にもストアカには同じような金額帯でGAS講座が複数準備されていました。受講したことがないので、評価は出来ない立場にありますが、相性の良さそうな先生を探すのも手かもしれません。
MENTA
メンターを探すサイトも存在します。あまりGASを教えますってメンターはそこまで多くはないのが実情です。ノンプロエンジニア向けではなく、エンジニア向けor エンジニア志望者向けなので、GASはあまり対象にならないかもしれません。それでも、複数名GASでメンターになってくれるという方もいましたので、確認してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私のGASレクチャーページも紹介しておきます。
【GAS】slack相談 planまとめ
今回は”GASを習得したい人向け〜お勧めの勉強方法5選〜”として、GASをこれから勉強し初める方向けに勉強方法のまとめをしてきました。
本当は比較表を準備したかったのですが、少しできず申し訳ないです。少しでも皆さんのGAS学習の足掛かりになってもらえたら嬉しい限りです。