GASでプロパティストアを利用してみる〜その3 利用制限(上限)について〜

GAS
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さて、2回に分けて簡単にプロパティストアの使い方をみてきました。

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前回までのおさらい

1回目:プロパティストアの概要

2回目:プロパティストアから値を取得する方法、値を入力する方法

プロパティストアを一般的に利用する方法は主に上記2つがわかれば対応可能だと思います。

では、今回は何を説明するか?

プロパティストアに配列を入れ込む方法を説明する前に、一応配列データはこれまでのシンプルなIDなどと異なり、大量のバイト数を食う可能性もあるので、上限を確認していきたいと思います。

プロパティストアの利用上限は?

プロパティストアの上限については、その他のGASサービスと同様以下のページから確認可能です。

Quotas for Google Services  |  Apps Script  |  Google Developers

利用上限

quotasページからpropertiesサービスに関連する利用上限を抽出すると以下になります。

FeatureConsumerG Suite free editionG Suite
Basic
G Suite Business / Enterprise / Education
Properties value size9kB / val9kB / val9kB / val9kB / val
Properties total storage500kB / property store500kB / property store500kB / property store500kB / property store

どのサービス形態を利用してもサイズボリュームは変わらないようです。

実際この利用上限はどのくらいのサイズ感なのか?

Properties value size

Properties value sizeというのは、一つのスクリプトプロパティのプロパティに対応するvalueのサイズ、要は以下の一行ごとのvalueのサイズの上限を指しています。この場合folderIDに対応する値の上限が9kBということです。

Properties value size が9kB/valと書かれてもいまいちイメージつきにくい方のためにいわゆるbyte数についての解説です。当たり前のことしか書かないので、流石にわかるって方はPassしてください。

1byte = 半角英数字1文字
2byte = 全角文字1文字

9kb = 9000byte = 半角英数9000文字、全角4500文字

ですね。まぁ当たり前っちゃ当たり前です。

4500文字のデータというと、docファイル1ページに全て文字を入れ込んで1900文字くらいだったはずなので、2〜3ページ分でしょうか。まぁ上限ヒットすることは無いでしょう。

Properties total storage

他方で、Properties total storageというのは1つのプロパティストア、要は各スクリプトに紐づくプロパティストアの合計、での上限値を表しています。

こちらは、500kB/ property storeってことで、500,000byteまでOKです。

一応ある程度のことには大丈夫なのですが、次回説明する配列を入れ込む方法を利用した場合で、スクレイピングの途中データ等を継続保存していく方は上限を気にしないと弾かれますので、ご注意ください。

まとめ

基本的にトークン・ID・マジックナンバー等を保存・利用することが想定されているプロパティサービスですので、過度に大きなデータを保存する想定にはなっていません。

他方で、次回説明する配列の登録は内容によっては、上限値を超える可能性も有しているため、事前に注意喚起の意味も込めて記事にしました。

新たなケースでGASスクリプトを利用する場合は、quotasページを確認して上限等を確認するといいでしょう。特にメール関係とうの機能をGASで実装する場合、ステップメール等で多数配信する場合は、バウンスが過度に高くなるとブラックリストいきする可能性もありますので。。

関連記事: GASでプロパティストアを使ってみる

スクリプトプロパティの概要や情報の登録・取得方法を紹介しています。プロパティストアはAPIキーやマジックナンバーなどの保存に適していますので是非お試しください。

  1. GASでプロパティストアを利用してみる〜その1 概要〜
  2. GASでプロパティストアを利用してみる〜その2 プロパティストアにアクセスして値を取得・登録する〜
  3. GASでプロパティストアを利用してみる〜その3 利用制限(上限)について〜
  4. GASでプロパティストアを利用してみる〜その4 配列を値として登録する〜
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