さて、昨日速報として新IDEを触った所感などを報告させていただきました。その記事の最後に新旧比較表を作成中と、書いていたのを覚えてますか?
一応頑張ってわかる範囲で、新旧比較表を作ってみました。エディターの中身の解説というよりかは、旧IDEの機能が新IDEでどこで利用できるかのMappingが主目的と考えてください。
さて、それでは力作をご覧くださいw
旧エディタタブ:ファイル
ファイルタブの要素について、機能面での変化をみていきます。
要素 | 詳細要素 | 新IDE | コメント |
New | HTML及びスクリプト | エディタ→ファイル+ボタン | HTMLとスクリプトについては変更なし。プロジェクトの新規はできなくなっている |
・プロジェクト ・ドキュメント ・スプレッドシート ・プレゼンテーション etc | なし | プロジェクトの作成他、ファイルの作成系はできなくなっている。ただし、ユースケースが少ないため特段問題にはならないだろう | |
開く | – | 実行数やトリガーメニュー | script.google.comを開くためのコマンドだが、新IDEでは各要素に展開され、IDEに内蔵されている |
変更履歴を表示 | – | なし? | 変更履歴の表示が無くなった?本来monacoならdiff機能があるはずなのに見つからない。。 |
名前を変更 | – | プロジェクト名をクリック | プロジェクト名を直接クリックして対応可能 |
プロジェクトを削除 | – | 概要→右上trash boxボタン | 概要画面にbutton iconとして設置された |
コピーを作成 | – | 概要→右上copy fileボタン | 概要画面にbutton iconとして設置された |
保存 | – | エディタ | エディタ画面から実行可能。またcommand(⌘)+Sでも可能 |
全てを保存 | – | ?? | 概念的に複数プロジェクトを紐付けられないから、ないか? |
版を管理 | – | デプロイbutton→デプロイを管理 | 同等の機能が提供されている |
共有 | – | ?? | みつからない。。無くなったか? |
プロジェクトのプロパティ | 情報 | ・プロジェクト設定 ・概要 | スクリプトIDはプロジェクトの設定表示される。 その他は概要にある。 |
スコープ | 概要 | 概要にプロジェクトのOauthスコープが表示 | |
スクリプトのプロパティ | — | みつからない。。無くなった気がする。辛い。 補足:以下画面で見せるが、一応スクリプトでscript propetyを設定すると、旧エディタに戻ればちゃんと表示されているので、動作はしている |
スクリプトのプロパティに関する補足
さて、前回の速報でも投げたが、スクリプトのプロパティはみつからなくて困っています。ただ、setpropetyで値を設定したら動作はしていました(新エディタでコードを実行し、旧エディタで登録を確認)。
一応あまりにも辛かったので、IDEを戻した時に出てくる質問にもscript propertyが使いたいとリクエスト済みっす。

この思い、届くといいなぁ
旧エディタタブ:編集
後日更新予定(今頑張ってます)
旧エディタタブ:表示
表示タブの要素について、機能面での変化をみていきます。
要素 | 詳細要素 | 新IDE | コメント |
ログ | – | エディタ→画面下 | ショートカット等で開かなくても、エディタ画面に表示されるようになった。 過去ログは実行数メニューから表示も可能 |
stack driver logging | – | – | 実行数からログの表示が可能(Cloud logs) |
stack driver error reporting | – | – | 実行数からログの表示が可能(Cloud errors) |
実行数 | – | 実行数 | script.google.comの表示内容が取り込まれた |
アルファベット順にファイルを並べ替える | – | ?? | ないかなぁ。でもファイル自体の並び替えはエディタ上で可能 |
マニュフェストファイルを表示 | – | プロジェクトの設定 | プロジェクトの設定にチェックボックスがある |
コンパクトコントロール | – | ?? | 多分ないけど、影響なし |
全画面 | – | ?? | 多分ないけど、影響なし |
表示に関しては、考え方が変わっている部分やlogがstackdriverからclooud logに置き換わっているが、特段影響のある変更はないと思う。みやすくなってこのセクションは個人的には改善だけしかないと思う。
旧エディタタブ:実行
実行タブの要素について、機能面での変化をみていきます。
要素 | 詳細要素 | 新IDE | コメント |
関数を実行 | – | エディタ | エディタの実行ボタン |
関数をデバッグ | – | エディタ | エディタのデバッグボタン |
アドオンとしてテスト | – | 確認中 | 確認中 |
chrome v8を搭載した新しいApp Scriptランタイムを無効にする | – | プロジェクトの設定 | チェックボックスで表示されている |
アドオンとしてテストは少し確認中です。
デバッガーについては、よくなったと思いますよw いろんな記事で紹介されていくでしょうから、ここでの細かい紹介は趣旨ではないのでPassしますが。
旧エディタタブ:公開
公開タブの要素について、機能面での変化をみていきます。
要素 | 詳細要素 | 新IDE | コメント |
ウェブアプリケーションとして導入 | – | デプロイ→新しいデプロイ | デプロイボタンから同様の機能が可能です |
実行可能APIとして導入 | – | デプロイ→新しいデプロイ | デプロイボタンから同様の機能が可能です |
スプレッドシートのアドオンとして配置 | – | デプロイ→新しいデプロイ | デプロイボタンから同様の機能が可能です |
マニュフェストから配置 | – | ?? | そもそもこれなんだっけ??汗 旧IDEから所作を確認中 |
大きな変更はないかなと思います。マニュフェストから配置はそもそもどんな動作だったか、記憶になく。。使ったことあったか、なかったか、という感じなので、時間ある時に旧IDEで試してみて追加報告予定。
旧エディタタブ:リソース
リソースタブの要素について、機能面での変化をみていきます。
要素 | 詳細要素 | 新IDE | コメント |
リソース | – | エディタ→ライブラリ | エディタに設置されみやすくなりました。 |
cloud platformプロジェクト | – | プロジェクトの設定 | 特になし |
googleの拡張サービス | – | エディタ→サービス | エディタに設置されみやすくなりました。 |
リソースはスクリプトIDのみになったので、library keyでしか公開されていないライブラリが使えなくなってしまいました。もともとkeyでの公開は廃止される予定だったので、仕方ない面もあるのですが、library keyしか公開されていないownerさんは是非script ID公開してください汗
一応ライブラリの登録画面はこんな感じ。

登録すると、以下のようにエディタにidentifierが表示されるようになります。使い方は以前と変わっていないですね。

まとめ
今回は、”速報!!GAS新IDE vs 旧IDE比較〜新旧比較表〜”というテーマで、旧IDEの機能をベースに新IDEとの比較を行ってきました。
いやぁ作るの辛い(まだ編集タブは作りきってないけど。。)、時間かかりました汗 リファレンスとしてみてもらえればな、という気持ちです。
皆さんの活用している機能で新IDEに移行して無くなってしまったものがないことを期待します。私個人としては、スクリプトプロパティがどうしても辛いっす。
では、また。
関連記事: GAS新IDE関連記事
2020年12月にリリースされたGAS新IDEの関連記事です。新IDEを触った所感や疑問点、旧IDEとの比較などを紹介しています