読んで欲しい人
- Python認定試験受けようとしてる人
- Python系でなんかcertificationとってみたい人
- ノンプロ研メンバー
結論
ほとんどの人は受けなくていいんじゃないか?
試験内容
CBTテスト形式で40問(全て4択選択肢)の1000点満点のテスト。制限時間は60分。
内容詳細: https://www.pythonic-exam.com/exam/basic
出題範囲は基本的にオライリー・ジャパンの「Pythonチュートリアル」( https://amzn.to/2XUMOQH ) がベース。
受験料は1万円
問題の感想
選択肢問題で、基本pythonのど初級くらい(本当にチュートリアル終わったくらい)が対象のレベル。特に考える問題はなくて、普通の挙動がわかれば受かる。
試験時間は60分あるが、少し触ったことのある人なら、10~20分で終わるレベル。実際にコード書いてる人にとっては、事前勉強は不要(不安があったら、ちょっとチュートリアルドック読めば十分過ぎる)。
制御構文や型系統の問題が多かったが、それこそ本当に初めてプログラミング言語に触れましたって人くらいが勉強するのにちょうどいい感じではないか。
勉強する+受講する意味がありそうな人
- これまで全くプログラミング言語に触れたことがない
- 本当に最初の最初の最初の最初の一歩を踏み出したところ
- 資格マニア
上記のような人は勉強して受験してみてもいいかもしれないが。。高校生ぐらいにpython学習のステップ小テストとして受けさせるなら意味があるかも。その場合は、値段の再考がかなり必要ですが(確か学生でも5000円くらいするはず)
受けなくてもいいと思う人
- 他のプログラミング言語を触ったことがある人
- pythonで一つでも簡易アプリ作れるレベルの人
- python入門(https://amzn.to/34u7vFq)まで終わってしまった人
- python自体を勉強したいのではなくて、実務でpython使いたい人
- 1ヶ月以上python触れる環境にいたことがある人
まぁ特にノンプロで実務で使いたいって人は、この試験を受けるor試験に向けて勉強するってしても実務的なメリットは全くないと思う。
また、本気でpythonista目指す人は、この試験受けるより、自分でApps作ってた方が有用だと思う。pyconとか言ってもこの話って出ない、というかスタートアップ界隈でエンジニア採用やってる奴に聞いてもこの資格の保有で何らか有意な意味が出るようには思えない。
資格認定試験としての難しさ
確かにエントリー層を拾わないと試験ビジネスにならないのはよくわかるのだが、ステップアップ試験もない中でこれだけ1万円で受講させるスキームは、いかがなものかなぁと正直思う。
特にプログラミング言語は基本ができても周辺を理解しないと、実際に動かせるものはできない。実際に動くものを実務で作るだけなら、正味GASの方が圧倒的に楽なわけで、pythonを初学者に学習させるという目的をもつなら、せめてFaaSの使い方・launched/cron系の自動化・requests/bs4/selenium系のスクレイピング、などと組み合わせないと受けたけど。。。。となってしまう気がする。
公的ライセンスでないので、もちろん当該認定をとっても何かが変わるわけでもなく。。
まとめ
勉強をする、物事を習得するという姿勢は人生においてとても大事といつも思っています。
他方で、エンジニア用語で「完璧に理解した!」っていうと、いわゆるチュートリアルが終わって端から見ると実力は備わっていないけど、無意味に自信だけある状態(本人が本当に難しいことに当たっていないからなんですけど)を指しますが、この試験は現状の問題レベルだとそういう人を量産させちゃいそうでした。
別に試験自体を責めるわけでも、試験ビジネス(これ儲かるんで)自体を否定するわけではないですが、試験を通して人の成長やマイルストーンとなるっていう事業であれば、せめてステップアップコースを準備して入門はもっとお安くしてもいいよね、って思いました。
まぁねぇ試験ビジネス儲かるんで、やり始めた方々は当初の趣旨よりも、どんどん毎月の売上に目線がいっちゃうのもわかるんですけどねw
読んでいただいた上で、それでも受けてみようって人が別にいてもいいですし、ならやめよって人がいてもいいと個人的には思ってます。あくまで何をやるか、やらないかは個人の判断ですので。