IDFAの基礎を調べてみた〜WWDC2020のIDFA関係の発表を受けて〜

雑記
この記事は約6分で読めます。

2020年6月22〜26日で行われたWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)にて、IDFA(Identifer For Advertising)をアプリが使用する際に、ユーザに許可を求める仕様(オプトイン)になることが発表されました。

もともと、IDFA自体が廃止になるのでは?という話が界隈で戦々恐々と恐れられていましたが、急に廃止ってことはなくて、一旦IDFAの利用をユーザに承認うける形になっていくようです。

ここら辺は、Facebookが北米の公聴会に呼ばれ、Googleは3rd party cookieの利用を2年以内に廃止などの個人情報保護のトレンドに乗ってるもので、FBとGoogleがやったんだから次はAppleだよねってなってた領域です。

Advertisements

WWDCって何?

さて、最初っからIDFAの話をし始めると、ノンプロ対象のこのブログでは流石に暴挙なので、まずはWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)って何?というところから始めます。

WWDCとは、appleが開催している開発者向けの最新技術の紹介や説明をする年次会議です。

ユーザサイドとしては、iOSの新しいバージョンが出るとか、AirPodsの新しいのが出るとかそういう商品情報が発表される場ですが、実は同じカンファレンスで、技術面の説明もされてます。

WWDCの情報ってどこで見れるの?

appleのdeveloperサイトに毎年のWWDCの動画がupされています。

2020年6月開催分↓

WWDC 2020 - Videos - Apple Developer

2019年6月開催分↓

WWDC 2019 - Videos - Apple Developer

結構長いので、全部見るのは日が暮れちゃいますね。

WWDC2020でアドテク界隈を沸かせたIDFAって何?

IDFAとはIdentifer For Advertisingの略で、端末ごとにユニークで強制付与されている広告配信のための識別子のことです。appleが使っているワードであって、androidの場合AAIDと呼ばれるやつです。以下のようなやつ。

IDFA または AAID を使ってモバイルアプリ広告枠をターゲットに設定する - 認定バイヤー ヘルプ
Ad Exchange のモバイルアプリ広告枠の入札リクエストで、広告掲載 ID(IDFA)または Google 広告 ID(AAID)の受け渡しがサポートされるようになりました

識別子というと、一般的に思い出されるのは、cookieがあります。cookieとIDFAは何が違うのでしょうか?

IDFAとcookieの違い

ざっと対比表にしてみました。

IDFACookie
付与単位デバイス単位ブラウザ単位
付与対象ブラウザブラウザ
IDは可変か不変可変
(サービスによって別々)
IDはユニークか絶対ユニーク
(端末単位なので)
実はユニークではない
ユーザは削除可能か可能可能
ユーザ以外が削除可能か不可能可能
IDFAとCookieの比較

有意な違いは、①ユーザ以外が削除可能でない②デバイス単位で付与されている、という2点だと思います。後、cookieは認知度が高いし話題にも上がっているので、削除するっていうユーザがそれなりにいそうだけど、IDFA(広告Id全般)については認知度が決してユーザサイドで高くないので、そもそも消すって活動をしたことがない人の方が多いのかなとも。

Cookieよりも便利なので、トラッキング広告という分野を支える基本技術として利用されています。

WWDC2020で公表されたIDFAの変更点は?

結論から言うと、最初に書いたように”廃止”とはならずに、オプトインでユーザ承認を取得すると言う形に落ち着きました。

ちなみに、同じ動画でSKAdNetworkと言うAPIについての変更も説明されています。

詳細は以下の動画をご確認ください。

Build trust through better privacy - WWDC 2020 - Videos - Apple Developer
Privacy is a more important issue than ever. Learn about Apple's privacy pillars, our approach to privacy, and how to adopt the latest...

今回はラフに紹介していきます。

IDFAのオプトイン画面

こんな画面を必須で入れてねと言う話です。

IDFA承認リクエスト画面

”https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10676/から引用”

この変更が影響を与える先として以下が紹介されています。

  • ターゲティング広告
  • 広告効果計測
  • データ共有

”https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10676/から引用”

変更はどのバージョンから?

iOS14のSDKから変更が入るようです。なお、AppTrackingTransparencyのページをみてみると

なお、AppTrackingTransparencyのページをみてみるとより詳細が掲載されています。(URL:https://developer.apple.com/documentation/apptrackingtransparency

  • iOS 14.0+
  • macOS 11.0+ 
  • Mac Catalyst 14.0+ 
  • tvOS 14.0+ 

SKAdNetworkの変更点

もともとadnetworkは以下のような形で、ads campaignとapp store cvデータをIDFAベースで連携させて、campaignとユーザ情報を照合させていました。

”https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10676/から引用”

それが、ユーザによるオプトインの同意がなくなると、データ連携されなくなる感じ。

で、それを今後はstorekit frameworkを入れて、デバイス内部で実施する感じですかね。イメージ図以下。

要は不要なデータは送らない、デバイス内、と言うかappleの関与範囲内で完結をより進める感じかなぁ。

動画ではとりあえず、SKAdNetworkとframeworkを使って行ってくれ、って感じでした。

まとめ

数年来、アドテク業界を賑わし続けている3rd party cookieへの変更に加え、本丸のIDFA(AAID)への変更も進んでいくようです。

あくまで急速にではなく、広告エコシステム自体はすぐ壊さないようにとappleも考えていそうですが、とは言っても、プライバシー保護も欧州含め、カルフォルニアでも法令ができて要請が強くなって来ているのも事実でアドテク界隈は既存のままやっていくと言う形は一旦諦めた方がいいのかもしれませんね。

リタゲやリエンゲージに影響強そうですし、そこを収益の本丸にしているアドテク界隈は大打撃をうける可能性が高いって言うのも事実かなぁと思います。

今まで、使ってこなかった仕様を採用して乗り越えていくしかないと第三者目線では思いますが、さてアドテク界隈はどう動くんですかねぇ。

コメント