さて、以前Arryaformula関数について、そのメリットや使い方の基本を解説しました。読まれていない方は以下の記事もどうぞ。
今回はarrayformula関数にvlookupを併用していきたいと思います。arrayformulaは懐の深い関数で、基本的にいろいろな関数を受け入れてくれます。
そして、前回の例で挙げたようなシンプルなsumではなく、vlookupと相性がいいので、是非慣れてみてください。使い方の基本的な考え方はどの関数を併用する場合でも、大差ありませんので。
おさらい:Arrayformula関数の基本
基本的な構文
関数のサンプル(sumの場合、四則演算の場合)
ARRAYFORMULA(SUM(IF(A1:A10>5, A1:A10, 0)))
ARRAYFORMULA(A1:C1+A2:C2)
Arrayformula関数でvlookupしてみよう
vlookupの構文を思い出してみよう
vlookupの構文は以下ですね。
この検索キーの部分をArrayformulaと一緒に使う時は変更していきます。A1、B2のようなセル単位での検索がセル毎にvlookup関数を利用する場合は前提になりますが、Arrayformulaを使えばドバッと一気に行けます。
Arryafomula関数内でvlookupを使ってみよう
ざっというと以下のような感じになります。検索キーを検索範囲に変える感じです。
正直文字で見るより、実例をみた方がイメージが湧きやすいと思いますので、サンプルをみていきましょう。
Arrayfomula関数でvlookupを使う方法〜サンプル〜
実際にvlookupとarrayformulaを組み合わせると以下のようなことが可能です。
範囲内のvlookupが一括で処理されていますね。希望通りの所作ができました。
実際に利用したSSをいかに公開しておきます。
Arrayfomula関数でvlookupを使う方法〜関数の構築〜
以下のような形で関数がF2セルに作成してあります。
先ほど紹介したように検索範囲の部分を、単一のセルではなく、E2:E12とすることで、実行結果もF2:F12まで展開されます。
まとめ
今回はarrayformula関数でvlookupしてみました。
関数の指定範囲をレンジ化することで、自動的に展開してくれるarrayformulaは非常に便利です。
毎回セルに計算式を入れて、オートフィルで対応されていた人はメンテナンスの簡易化のためにもarryaformulaに是非乗り換えていただければなと思います。
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google spreadsheet で利用するarrayformula関数関連記事です。arryaformulaの基本的な概念から、実際に他の関数との組み合わせ方を紹介していきます。