さて、今日は少し毛色の違う記事になります。どちらかというとキャリア論や自身のマーケット価値に関する話になります。
このブログを読んでいただいている方は、少しプログラミングをかじっている方からこれから始めてみようという方までいろいろなステージの方がいると思います。(あくまで書いてる記事からの推測でしかありませんが汗)
自分の仕事に役に立てるがまずは足元の第一歩だと常に思っていますが、プログラミングを少しでも習得してキャリアチェンジを考えているという人も中にはいるかと思います。
そんな方向けに私の思うプログラミングを学習して進むべき道っていうのを紹介していきたいと思います。
読んで欲しい人
ちょっと今回はお金をかけてプログラミングを習得したけど、プログラマーとして生きていけないって方(もしくはその不安をSNSでのプログラミングスクール採用の評判から感じている方)向けです。
要は、迷ってる人って感じでしょうか。自信を持ってプログラミングで食べていけてる人は無視して突っ走っていくのがいいと思います。
プログラミングスクール卒業すればプログラマー?
プログラミングがかければプログラマーであることは間違いありません。
ただ、忘れていけないのは、どこまで行ってもこの世界は需要と供給で成り立っています。プログラミングスクールを卒業したからすぐプログラマーとして会社が欲しい人材としてリストアップされるでしょうか?
企業が欲しい人材としてのプログラマーになっているか、つまりはお金を払ってもあなたの能力を活用したい誰か(会社も含む)がいるか否かが職業プログラマーになれるかどうかの肝であることは不変の事実だと思います。
いくらプログラミングスクールが広告で、フリーランス で年収1000万とかうたっても、実際にそこまで甘くはないのは提供するサービスに価値を感じてお金を払ってくれる誰かがいるかいないかは別問題だから。また、プログラミングスクールが同じような人材を市場に供給し続ける以上、卒業しただけで市場価値が出せるというのはまずないよなってわかりますよね。
実際の業務視点であなたは誰に発注しますか?
みなさんが企業で働いている時に、ある業務を発注しようと思ったとします。どんな流れになると思いますか?

この業務どこに発注しますか?

前発注したところでいいんじゃないか?
実績的にも、前回のも良かったしな

そうですよね、うちの会社ミス嫌いますし。
あそこなら、安心して投げられますね
というような感じの展開ってよくありませんか?実績・安心感なんかがどうしても発注側のキーフレーズに出てきます。
なぜって思います?
それは、発注する側は基本サラリーマンだから。この事実を忘れてはいけません。
わざわざ自分がリスクとって、炎上した場合の対応と自分の将来(会社でのキャリア)を危険に晒して、実績のないかたに発注したくなりますでしょうか?
組織で働いたことがある方なら、気持ちは理解しやすいのではないでしょうか。
プログラミングを一つのスキルとして捉える
プログラマーがプログラミングスキルを収入に変える職業であることは間違い無いのですが、別に習得したプログラミングスキルはプログラマーとして収入を得るために利用するだけが利用方法では無いと言えませんか?
英語を勉強したからといって、誰も通訳として稼ごうとは考えませんよね?それと同じとは言いませんが、プログラミングもあくまでスキルの一つとして認識すると、その活用方法を考えて仕事につなげるという方法ももちろん存在しています。
プログラミングをスキルの一つとして認識する → スキルの掛け算で人材価値を高める
プログラミング × 〇〇 な人材
ex.
・プログラミングができる採用担当
・プログラミングができる会計士
・プログラミングができる営業
個人的に考える2021年から数年間はお勧めしてもいいかなぁと思う方向性をいくつかピックアップしていきます。ただ、今からあげる仕事はコミュニケーション能力が最低限必要なので、コミュニケーションが嫌いでプログラマになって一人で黙々とやっていきたい(実際スタートアップのプログラマでそんな働き方は皆無ですが。。)という人には向かないですが。
CS(カスタマーサクセス)
SaaS系スタートアップで今採用が多いのがエンジニアについでCSかと思います(ステージによりけりではありますが)。
カスタマーサクセスはオンボーディングや既存顧客のサクセスを支援するセクションですが、知名度は直近数年でかなり上がってきていると思います。他方で、知名度が上がってきている段階でもあるので、ダイレクトにいってしまえば先駆者がまだ多いわけではありません。
先駆者が少ないということは、正直みんな最初は未経験で手探りで組織構築・運用していってるという状況にあるということです。
これって、部分的にプログラミングの知識を生かすことができて未経験でも採用される可能性があるということを市場環境的に意味しています。
ユーザデータの解析・機能改善などでエンジニアセクションとコミュニケーションをとることも多く、プログラミングの大枠を知っているだけでも話が通じやすい人とエンジニアから評価してもらえれば仕事がしやすいかと思います。
人事(採用職)
もう一つあげるとすると採用系の職種でしょうか。特に直近は常にエンジニア不足の状況でもあるので、エンジニアを採用したいという会社ばかりです。
他方で、採用職にいる人の多くはプログラミングかけません(偏見で申し訳ありませんが各社いきながら痛感します)。別にプログラミングがかける必要がある職種では無い時代の方が長かったので、当たり前だと思います。
正直プログラミングスクール卒業しただけで、既存マーケットのエンジニアのスキルレベルが全て評価できることはありません。
ただ、何も知らないよりは、少しでも知っていた方があまりに変だなってスクリーニング能力の一部として役に立つかなと思います。あくまでもこれは自分の周りの採用職から上がってきた声というだけなので、汎用的かどうかはN数に不安はあります。
アドミンエンジニア
純粋にエンジニアとして採用してもらえなくても、プログラミングを生かす道は結構会社内にあります。特に文系職(私も文系ですよw)が多くを占める管理系においては、ちょっとした自作系のツールでの効率化も非常に効果が出やすいです。
スタートアップにおいては、この頃アドミン系のエンジニアが増えてきている感触です(絶対数として多いわけでは無いと思いますが)。
社内の人向けに業務効率化のためにツールを作成したり、外部ツールを選定したりする作業はプログラミングを学んだ方には向いていると思います。もちろん業務理解が必要にはなりますが、要件定義的な能力も身につきますし、ライトな言語(GAS・python・VBAなど)の使い道も多いです。
プログラミングコースでRoRを学んだのに、やることこれか?って考えてしまう人には向かないですが、自分の作ったツールで誰かが喜ぶ姿がみたい系の人には向いていますね。何せ本当に身近にユーザがいることになるので。
まとめ
今回は、【ノンプログラマーからプログラミングを学ぶ方へ〜今価値が出しやすい進路設計〜】というテーマでした。
プログラミングをスキルの一つと認識して、職業プログラマー以外でも勉強したことを活用できる道を探すというのが個人的にはいいかと思います。
学校教育にプログラミングが導入される流れについても、本質的にはこういう話の延長線上にあるものなのかなぁと考えてます。

