インボイス制度:適格請求書発行事業者事前登録状況について調べてみた

管理部門
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今日は2021年10月から事前登録が開始されたインボイス制度の適格請求書発行事業者の登録状況を調べてみました。

インボイス制度で益税(フリーランスなどの消費税免税利益)消滅の話がフリーランスでは多く嘆かれていたり、エンジニア界隈ではpeppolの話が出ていたり、経理部門ではどう対応していこうか、など多方面で多面的な話が出ている、あのインボイス制度。

周りに事前登録された方いらっしゃいますか?

何はともあれ、日本人的には周りがどうしているのか気になるところだと思いますので、現在の状況をみていきましょう。

注:この記事はあくまで事前登録の状況を確認しているものであり、インボイス制度そのものの説明は省略していますので、ご留意ください。

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インボイス制度事前登録:調査対象

2021年10月31日時点のデータに基づいて、法人・個人に分けて事前登録の状況を確認していきたいと思います。

なお、このデータは全て以下の国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトからDLしたJSONデータをベースにpythonで加工したものになります。

国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト
このサイトでは、適格請求書発行事業者の登録を受けている事業者の情報を公表しています。

インボイス制度事前登録:調査結果_法人編

まずは法人の登録状況を確認していきましょう。

法人全体では何社登録されたのか?

法人全体では、42,088社が10月末日までに登録されています。

多いとみるか、少ないとみるかは個人の感覚に依存するところも多いと思いますが、令和元年の会社標本調査に基づくと、2,743,716社が日本国内に存在することになっており、1.5%程度が事前登録していることになります。

標本調査結果|国税庁

県別の法人登録社数をみていこう

地域別マッピング結果

とりあえず、日本地図にマッピングしてみましょう。

えぇわかるような、わからないようなw

最大と最小はどこの県?

それでは、最大値と最小値となった都道府県はどこだったでしょうか?

最大登録社数:東京都 10,372社

最小登録者数:鳥取県   108社

当然会社数の大小で影響を受ける部分ではあると思いますが、東京の方が全体の会社数も大会社の数も多いので、この結果は妥当かなと思います。

大都市圏を有する都道府県が多く登録されています。

県別実績数

ということで、県別の実数を下記に紹介します。

北海道1807
青森280
岩手394
宮城714
秋田348
山形343
福島731
茨城400
栃木231
群馬233
埼玉861
千葉1544
東京10372
神奈川2741
新潟243
富山465
石川439
福井214
山梨267
長野421
岐阜1222
静岡2103
愛知3129
三重603
滋賀223
京都447
大阪2330
兵庫1138
奈良133
和歌山176
鳥取108
島根207
岡山652
広島896
山口509
徳島384
香川347
愛媛605
高知206
福岡1455
佐賀189
長崎280
熊本519
大分272
宮崎237
鹿児島451
沖縄219
適格請求書事前登録事業者数_県別・法人

法人ではどんなデータが登録されているのか?

登録社数だけ見てきましたが、JSONデータにはどのようなデータが含まれているのかも見ていきましょう。

'address': 'XXX',
 'addressCityCode': '210',
 'addressInside': '',
 'addressInsideCityCode': '',
 'addressInsidePrefectureCode': '',
 'addressPrefectureCode': '05',
 'addressRequest': '',
 'addressRequestCityCode': '',
 'addressRequestPrefectureCode': '',
 'correct': '0',
 'country': '1',
 'disposalDate': '',
 'expireDate': '',
 'kana': '',
 'kind': '2',
 'latest': '1',
 'name': 'XXX',
 'popularName_previousName': '',
 'process': '01',
 'registratedNumber': 'T1010001020838',
 'registrationDate': '2023-10-01',
 'sequenceNumber': '1',
 'tradeName': '',
 'updateDate': '2021-10-18'

登録ナンバー関係情報以外にも住所などが含まれていますが、逆に法人番号は含まれていない。。

法人DBとマッピングしにくいので、少なくとも法人番号は含めて欲しいなぁと国税庁及びインボイス制度運営団体にお願いしたいところです。peppolには入ってくる気がするんだけどなぁ。。公表サイトだからそこ等へんが薄いのかなぁとも思いました。

インボイス制度事前登録:調査結果_個人編

次に個人の登録状況を確認していきましょう。

個人は何名が事前登録してたのか?

個人カテゴリーでは、4,374名が10月末日までに登録されています。

イメージ税理士事務所とかが顧客対応の事前テストで登録しているのかなと思いましたが、個人名やその他業種の個人事業主も多くみられました。

個人ではどんなデータが登録されているのか?

データフォーマット自体は法人も個人も変わりませんでした。

'address': '',
 'addressCityCode': '',
 'addressInside': '',
 'addressInsideCityCode': '',
 'addressInsidePrefectureCode': '',
 'addressPrefectureCode': '',
 'addressRequest': '',
 'addressRequestCityCode': '',
 'addressRequestPrefectureCode': '',
 'correct': '0',
 'country': '1',
 'disposalDate': '',
 'expireDate': '',
 'kana': '',
 'kind': '1',
 'latest': '1',
 'name': 'XXX',
 'popularName_previousName': '',
 'process': '01',
 'registratedNumber': 'T1810001247037',
 'registrationDate': '2023-10-01',
 'sequenceNumber': '1',
 'tradeName': 'XXX',
 'updateDate': '2021-10-28'}

ただ、個人の場合、住所関係の情報は登録されていないケースが多かったですね。県別を法人と同様に作ろうかと思いましたが、データが含まれておらず処理できませんでした。

個人の場合、住所も何も登録されていないケースが多いので、このサイトを見ても請求書受領者側が正式にインボイス番号を取得した事業者から発行されたインボイスなのか現状では検証しようもないというところでしょうか。

ここら辺、あまり調べてませんが、受領者側に検証責任をもし国税庁が負わせるなら、少なくとも検証できるだけのKYC情報の提供は必要になるかなと。ただ、これは個人情報の公表にもなるので、ここら辺どう運用していくのか気になるところです(まぁ発行者側に責任負わせて、受領者側は番号が書いてあれば正として受け取るって運用になるのかと思いますが)

まとめ

今回は、”インボイス制度:適格請求書発行事業者事前登録状況について調べてみた”ということで、インボイス制度の事前登録社数などをpythonを用いて調べてみました。

法人42,088社、個人4,374名ということで、思ったよりも申請されてるなという印象でした。

python少しでも触れれば、こういうデータの集計・分析も早くなりますので、ノンプログラマーもpythonやGASの勉強して損はないよなっていつも思います。

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