さて、実務でスプレッドシートを扱っていると綺麗なデータばかりではないことが多いですよね?
glideにおいてはどんなデータでも一応連携は可能です。ただし、連携するに適したデータ形式というのがあります。
実際データ連携した際に、思ったように表示されないということがないよう、データ連携に適したスプレッドシートのデータ構成をみていきます。
glideで適したデータ構成とは?
結論だけ言ってしまうと、以下になります。
行指向のデータベースを作成すること
さて、行指向のデータベースとはなんでしょうか?MySQLとか触ったことのある方であれば、容易に想像つくかと思いますが、まさにあのタイプです。
実際に事例をベースにみていきましょう。今回は管理系でよくみるような月次業績推移をテーマに作成しています。
Glideと相性の悪いデータタイプ
よくある月次推移は横に月が伸びていく以下のような形かと思います。

グラフを作るのに適したように、月次推移が月ごとに横に伸びていっていますね。グラフでは綺麗にそれを表現してくれますし、一般的にみやすいのは横に伸びていく比較かと思います。
ただ、これをglideに埋め込むと。。


イメージでは月ごとに売上・粗利・営業利益が表示されて欲しかったのに、逆で売上・粗利・営業利益ごとに毎月の数値が表示されてしまっています。
まぁ別にこれでもいいやという方もいるかもしれませんが。。
glideとスプレッドシートデータの相性をよくしてみる
イメージしやすい月次推移のデータの表示ってこんな感じですよね?

では、こうするためにはデータはどう保つ必要があるのでしょうか。シンプルに一番最初に記載した、行指向のデータに変換すれば大丈夫です。

これはあくまでも月別に売上・粗利・営業利益を表示したいとした場合の行指向データではありますが、こうするとさっきと同じ内容でも、glideでは月別に構成要素が表示できます。
横方向のデータを縦方向に変えるには?
シンプルにコピーして、特殊貼り付け>転置して貼り付け、で対応可能です。
また、transpose関数を利用することでも同様の結果になります。
=transpose(データ範囲)
まとめ
glideと相性のいいデータ・あまりよくないデータを紹介してきました。
行指向の概念に沿ってデータが構築されやすい、従業員リストやCRM系のものは非常に相性がいいと思います。
他方で、会計系月次みたいなデータは横に伸ばしていくカラム指向のデータになることが多いので、少し留意が必要ですね。もちろん、月別ではなく、要素別に月次推移をみたいというケースもあるでしょうから、その場合はよくある月次推移表みたいなのを取り込んでしまえば問題ありません。