スプレッドシート×AI:Query関数とAI連携でデータ分析からレポート作成まで完了させる裏技

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スプレッドシートの最強関数といえば、やはり**「Query関数」**ですよね。SQLのように自由にデータを抽出・集計できる優れものですが、「できあがった集計結果を見て、どう変化を評価し報告するか」は、これまで人間(担当者)の仕事でした。

今回は、Query関数で綺麗に整形したデータを、ChatGPTなどのGenerative AIに読み込ませて**「自動で分析レポート化」**させる、効率化の裏技をご紹介します!

## AIにデータを読ませる前の「お膳立て」が重要

AIに対して、数万行ある明細データをそのまま丸投げすると、エラーになったり、AIが的外れな回答をしたりすることがあります。

成功のコツは、**事前にQuery関数を使って重要な指標(月別の売上推移や、部門ごとの経費合計など)だけを抽出・圧縮してあげること**です。

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// 例:B列の部門ごとに、C列の経費を合計して抽出する

=QUERY(‘生データ’!A:E, “select B, sum(C) group by B label sum(C) ‘経費合計'”)

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💡 *参考:Query関数を使ってシート上で利益率などを計算しておきたい場合は、過去記事「[スプレッドシートQuery関数番外編 〜Query関数での四則演算処理〜](https://admin-it.xyz/operation-efficiency/spreadsheet/query-fourarithmeticope/)」を活用してください。*

## 実践:ChatGPTで経営陣向けのレポートを自動生成する

Query関数で集計された表ができたら、そのシートを「CSV形式」または「Excel形式」でダウンロードし、ChatGPTの「Advanced Data Analysis機能(ファイル添付機能)」に投げ込みます。

**▼使用するプロンプト例**

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添付したファイルは、当社の「月次の部門別経費集計データ」です。このデータから読み取れる以下の情報を抽出し、経営陣向けの報告レポートを作成してください。

1. 【異常値】前月と比較して急激に増加/減少している部門

2. 【現状分析】全体に占める比率が高い上位3部門とその考察

3. 【まとめ】今月のトピックスを200文字で要約

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**▼AIからの出力イメージ(実際の結果)**

> **【経営報告サマリ:○月度 経費報告】**

>

> 1. **異常値の検出**:

> 今月は「マーケティング部」の経費が前月比+150%と急増しています。一方「開発部」は-20%と経費圧縮が進んでいます。

>

> 2. **現状分析**:

> 経費の大部分を占める上位3部門は「営業部(40%)」「マーケ(30%)」「管理部(15%)」です。マーケティング部の急増により、全体の経費バランスが変化しています。

>

> 3. **まとめ**:

> 今月は全社経費が前月比で微増となりました。特にマーケティング部の施策投下が全体の数字を牽引しています。来月に向けては、当該施策の(ROI)投資対効果の測定・確認が求められます。

このように、集計後の「考察部分のたたき台」を一瞬で作ってくれます。

## よくあるトラブルと、さらなる自動化(ネクストステップ)

### ⚠️ CSV化する際の「文字化け」問題

スプレッドシートからそのままCSVをダウンロードして他のシステムに読み込ませる際、文字コード(UTF-8)の関係で日本語が化けてしまうことがあります。

この問題の解決方法については、過去記事の「[GAS: スプレッドシートをShift_JISに変換してダウンロードする方法](https://admin-it.xyz/gas/spreadsheet-shiftjis-download/)」に対処法スクリプトを用意していますので、ぜひ活用してください。

### 🚀 ネクストステップ:完全にGASで自動化する

「毎回ダウンロードしてAIに貼り付けるのが面倒!」という方は、**GAS(Google Apps Script)とOpenAIのAPIを連携**させてみましょう。

GASから直接APIを叩くことで、「毎月1日になると、指定したシートのQuery結果をAIが分析し、SlackやChatworkに自動でレポート文面を投稿する」という完全無人化プロセスを構築することも可能です。

Query関数で「きれいで意味のあるデータ」を作り、AIに「そこから言えること」を書かせる。この強力なコンボを、ぜひ皆さんの業務でも取り入れてみてください。

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