ベンチャーの経営管理システム&フロー ~PR table ver.~

業務効率化

読んで欲しい人

  • 管理体制を一から構築するベンチャーCEO、CFO
  • 他社のシステム構成を知りたいベンチャーCFO
  • SaaS化したいと思っている中小企業管理部門担当者

学べること・知れること

  • 実例を元に実際にベンチャー企業で採用されているSaaSを主体とした管理系体制の構築方法
  • なぜこれを選んでいるのかの私見
  • 使ったことのないSaaSが見つかる(かも)

Case: PR tableの経営管理システムフロー

Data source:https://www.wantedly.com/companies/pr-table-inc/post_articles/136286

さて、第2回はPR Tableさんのケースを取り上げます。こちらのデータはPR Tableの金子さんが、Wantedlyの記事内で紹介されていたものを引用しております。いろんなSaaS使ってますね、ちなみに記事を公開された時点では、コーポレートは2名で実施されているようです。

このようにわが社の経理財務のオペレーションには外部ツールの活用、外部スタッフの方々のご協力が欠かせません。社内でも事業規模の拡大に伴い、コーポレート部門は今期より2人体制になりました。これからも現状に甘んじることなく他部門と協力し全体最適になるようなフローを実現していきたいです。

https://www.wantedly.com/companies/pr-table-inc/post_articles/136286

メインはMFシリーズ

メインとなりやすい会計システムにはMFクラウドを採用されているので、経費や労務・給与計算周りもMFシリーズが使われています。ここら辺は、Wantedlyのケースと同じですね。

Wantedlyさんのケースでも書きましたが、MFシリーズはシリーズ内での連携が可能ですので、メインをMFにしたら経費や給与も一緒に入れるのはいいことだなと思います。ただ、MFにはAPIがないので個人的には玉に傷と。

MFとfreeeの一番の違いはシステム連携の部分にはなく、そもそもの会計システムとしての作りにあります。MFはいわゆる複式簿記を採用していますが、freeeは単式簿記(収入・支出を現金の異動ベースで処理をする)が基本概念です。そのため、これまでパッケージソフト(弥生会計や勘定奉行など)を利用してきた経験のある人からすると、freeeは少し扱いずらいものとも言えます。

やっぱり要所で出てくるスプレッドシート

ここもWantedlyのケースと同じで、要所要所でスプレッドシートが出てきます。

購買・請求・管理会計・開示と多方面でスプレッドシートが活用されているようです。

SaaS利用を促進して、メインの機能はSaaSで対応したとしても、どうしてもSaaSは自分たちでカスタマイズできない部分もありますし、データ連携を円滑にするためにもスプレッドシートの活用は避けて通れないというのが実情です。

自社でフルスクラッチでシステム構築するという場合を除き、いわゆるブリッジとしてスプレッドシートが利用されることは今後もなくならないものと思います。そうすると、GASの学習が中長期で効果が出てくるということがイメージしやすいかなと思います。

稟議にはジョブカン ワークフローを採用

Wantedlyとの違いが出てきましたね、ジョブカン(ワークフロー機能)が採用されています。

ジョブカンも人事労務関連のサービス(勤怠管理・採用管理・労務管理・給与計算など)を広く手がけています。

ただ、こちらもAPIが公開されておらず、サービス連携できるのはジョブカンシリーズ(自社システム連携)とMF給与・Slack・Chatwork(他社システム連携)など一部ようです(2019年4月時点)。

設定だけで連携できるのは楽ですね。ただ、自分でカスタマイズしたい方には物足りない状況かなと思います。

ジョブカンに絞った人事労務

勤怠・労務管理の双方ともジョブカンを利用しています。労務管理でメジャーになっているSmartHRは使われていないですね。

先ほど紹介した通り、ジョブカンもシリーズ商品が多いので、中心におきうる労務系のサービスだと思います。

多分、PR Tableさんは管理部門に自分でコードを書くかたはおらず(あくまで私見です)、MFを最初に採用した流れで、システム連携が可能なサービスを中心にスキームを考えられているのかもしれません。

請求管理もMFクラウド/新しくでてきたCrowdSign

私が使っていないので、把握していなかったのですが、MFクラウド請求書はAPIを公開しているようです。不勉強で申し訳ありませんでした。

マネーフォワード クラウド請求書API スタートアップガイド | マネーフォワード クラウド請求書
<マネーフォワード クラウド確定申告>マネーフォワード クラウド請求書API スタートアップガイド。ご不明点、困った時はこちらをご確認ください。

また、MFクラウド請求書にデータを飛ばすために、PR TableさんもAPI連携を利用されているみたいです。MF請求書のAPIについては、今度API関連の記事で紹介してみたいと思います。

また、ここで契約締結用にCrowd Signがでてきています。Crowd Signは電子契約書の作成・締結をするためのSaaSですが、郵送手続きや押印手続きが不要になります。月額1万円〜の利用料ですが、PR Tableさんの用にサービス提供先が多い場合は、事務手続きの効率化影響が大きく採用メリットがでると思います。

管理会計はSensesがサポート

SFAでSensesを利用しつつ、スプレッドシートメインで運用のようです。基本管理用KPIの実績値をSensesで把握しつつ、スプレッドシートに予算データを入れて、比較しているものと思われます。

ちなみに、SensesはGrowthプラン以上ですと、Senses APIが利用できます。
https://product-senses.mazrica.com/manual/use-to-senses-api

私はSFAをあまり使わず内部で簡易実装してしまうのですが、トレンドとしては早めのSFA導入のようです。ベンチャーの場合は、資金調達時にKPIの進捗等も出しますし、外部ツールからデータを取り出すだけにできるように、月次で適切に作成しておくのは重要だと思います。

株主報告等の開示にはGoogle slideが役に立つ

このブログでも以前紹介しましたが、Google Slideは投資家等への定時報告に向いてますね。特にPR Tableさんはスプレッドシートに管理会計や財務会計系のデータが貯めてあるような気がするので、Slideとの相性はいいと思います。

まとめ

コーポレート2名で作業をするために、自分たちでコードを書くことを基本無くし、システム連携が可能なサービスを中心に経営管理システムを構築されていました。これは、まだなかなか自分でプログラミングする勇気や自身はないという方には向いている方法だと思います。

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